自分でできる予防方法

年をとるにしたがって、外出や運動する機会が減り筋力が衰えてきます。
それに伴い社会とのつながりも少なくなり、出かけるのが億劫になり、更に体を動かす機会が減って疲れやすくなってきた、と感じることもあるでしょう。
そのような誰でも感じる、加齢に伴い回復力が低下した状態のことを「フレイル」といいます。
「フレイル」とは健康と要介護の間の状態のことで、予防することによって健康を維持する可能性を持った状態と言えます。

では、どのように予防をすればよいのでしょうか。
まず大切なのは、持病の悪化を防ぐことです。
高齢になると、糖尿病や呼吸器疾患など、持病を持っている人もたくさんいます。
持病の治療を怠り悪化してしまうと、入院をすることになってしまったり服薬が増えることによって、体を動かすことが難しくなることもあるでしょう。
持病が悪化しないようにするにはどうすればよいか、医師の指導に従い、現在の状態を維持することが大切です。
また、インフルエンザのような感染症や肺炎にならないよう、予防接種を受け、栄養のある食事をとることも必要でしょう。

日常生活をおくるためには筋力の衰えをなるべく抑える必要があります。
立ったり座ったりすることにも筋肉が必要です。
買い物など少しでも外出することで、社会とのつながりを保ちつつ、筋力低下を防ぐことにもつながるでしょう。

そして、フレイルから要介護にならないためには、フレイルの状態であることに気づくことが大切です。
動くことが億劫になってきたなと感じたら、少し外出し、気分転換をしてみてはいかがでしょうか。