介護士が気をつけること

高齢者になれば、体力の低下や認知機能の低下などによって介護が必要となることが多いです。
介護はだれにとっても無視することができないものですが、ある日急に介護が必要となるわけではありません。
健常な状態から介護が必要となる状態の間、その中間段階というものが存在しています。
この中間段階をフレイルと呼んでいますが、より自分らしく自立して生活していくためには、フレイルの段階から悪化しないように努めるフレイル予防が非常に重要です。

フレイル予防は、生活習慣などといった運動面、食事面に関しては、ある程度一人でできるものもあります。
しかしより確実にフレイルを予防するためには、介護士や周囲の人間の協力が必要です。
そのため、介護士も高齢者のフレイルを予防するために知識を身に付けておきましょう。
ちなみに、ここで紹介するものの他にも介護士として知っておきたいフレイルの予防方法はたくさんあるため、時間があるときにチェックすることをお勧めします。

フレイル予防で必要なことのひとつとして、人との関わりを持ち、社会的なつながりを持ち続けるということがあります。
外出する機会が少なくなるほか、社会的な役割が少なくなっていることから、気力や活力が失われ、認知症が進み、フレイルから要介護状態へと進むということはよくあることです。

そのため、介護士は、施設を利用する使用者たちが、できるだけ周囲の人々とかかわりを持てるように気を付けなければなりません。
一人で食事をしているのならば、積極的に声をかけて周囲となじめるようにするほか、レクリエーション実施や外出機会を設けるなどして、周囲の人々とかかわることができる機会を設けます。